今では、少なくとも子供達の間ではすっかり廃れてしまった趣味だと思いますが、約40年前は切手収集を趣味にする子供が大勢いました。
今の状況と比べればおそらく、物を集めるという趣味のバリエーションが乏しかったのも一因と思います。
入手先は主に通信販売でした。
確か雑誌の広告に出ていたもので、会員になるとひと月に一回切手の束が送られてきて、必要なら振り込む不必要なら送り返す、というようなシステムだったように思います(送金の方法は違うかもしれませんが)。
主に外国の使用済み切手が中心で、大きさや形、デザインのバラエティーが豊富で結構楽しみでした。
友達同士の間で交換などもしました、本来の価値がどんなものか情報が全くなかったので、単に自分の好みで判断しやり取りしていたと思います。
あと、月一回ぐらいのペースで販売される○○記念切手も割と欠かさずシート単位で買っていました。郵便局の本局が家のすぐ近くだったので、早朝学校に行く前に、友達と一緒に局前の列に並んだのを今でも覚えています。
今はどうか知りませんが、当時は記念切手の需要は結構あって、大人でも早朝から並んで買っている人が大勢いました。
切手収集の趣味は小学3〜5年ぐらいまで続きましたが、その間集めた切手は切手帳にして3,4冊ぐらいになったと思います。
それ以降熱が覚めてしまってからは、普通に郵送用として家族ぐるみで使ってしまったので、今では何も残っていません。一、二枚ぐらいシートで残しておけば、今なら結構な金額で売れたかもしれませんが・・・。