着物は、作るのに非常に手間が掛かりますので、高価な品になります。自分で買った、親が購入してくれた、親戚から譲ってもらったなど、案外着物は、まだ身近な存在です。
ただ、時代は洋服ですし、今の日本で普通に生活していると着物を着る機会というのもそんなにありません。
礼服である留袖だけあれば特に困らないし、若々しい色の着物はもう着ない、親がなくなった際の遺品整理で大量に着物が出てきた、などで、不用な着物の処分に困ることもあるかと思います。
インターネット全盛の現代では、着物を上手にリサイクルすることが可能です。
ここでは、着物を売る方法、着物の買取店などに宅配買取、出張買取を依頼する方法などをご紹介致します。
一番高額になる着物の処分方法は、「オークション」
高級な着物の処分方法で一番買取の高値がつくのは、オークションかと思います。
国内最大級のヤフーオークションや、楽天オークション、ビッダーズ、モバオクなどいくつかのオークションサイトがあります。
ヤフーオークションでは、様々なレベルの着物が出品されており、重要無形文化財保持者、人間国宝の方の作品ですと、100万円以上の高い値段で出品されていたりします。
ただ、着物の買取入札の相場は、結城紬や、大島紬といった高級な着物でも中古となると、残念ながら買った値段よりもぐっと下がり、残念ながら高くても3万円、大体1万円以下、というのが実情のようです。
着物のオークションに出品は、着物の全体画像、汚れていたり相手がクレームを入れてきそうな部位の画像を撮影したり、着物の素地、寸法などの説明を書いたり、入札者からの質問に答えたり、入金確認、発送・・・等の手間が必要です。
初めての出品だったり慣れない手間を考えると、買取値段の割りには、労力が掛かる方法になるかと思います。
質屋に着物を入れてお金を借りた、のは昔のお話
昔の映画や、朝ドラなどで見かけたこともあるかもしれませんが、昔は質屋に着物を質草として入れてお金を借りた、というお話があります。
ただ、それは着物が日常的に着られていた時代のことで、洋服が全盛の時代では質屋といえども、なかなか着物を買取ってはくれません。
質屋が質草でお金を貸してくれるのは、質草に価値があるからで、大島や友禅などの高級着物でも、買い手がいなければ質屋さんもお金に換えることができませんので、着物を質屋に買い取ってもらうのは、割と難しいと思われます。
質屋さんでも質流れの品や買取した質草をオークションなど、ネットで販売していたりしますので、近所の質屋さんに聞くだけ聞いてみてもよいかもしれません。
全国の質屋さんを探すには、全国質屋組合連合会 http://www.zenshichi.gr.jp/で検索できます。