日本では、和銅元年(西暦708年)に鋳造・発行された「和同開珎」に始まり、皇朝十二銭など、様々な貨幣・硬貨が発行されてきました。

代々地元で暮らしてきた古い家には、江戸・明治・大正期くらいの古銭だと、どこかに眠っているかもしれませんね。

古くなった家の建替え時にそのような古銭が見つかった場合、あまり興味の無い人には、保管するにも面倒ですし処分に困る、というケースも多いようです。

現在では、インターネットの出現のお陰で、古銭や、記念硬貨、金貨、また海外の硬貨でも様々な方法でリサイクルすることが可能になっています。

自分には不用で価値を感じられない古銭でも、コレクターや収集家の間では高額な取引されているかもしれません。

置いておくのも微妙な古銭の買取や、記念硬貨や海外の古銭のリサイクル方法をご紹介致します。

  1. オークションでマニアに古銭を買取ってもらう方法
  2. 記念硬貨や古銭の買取専門店に持ち込んで買取してもらう

 

オークションでマニアに古銭を買取ってもらう方法

古銭を一番高く買取ってくれるのは、やはりオークションを利用している古銭の収集家かと思います。

ヤフーオークションなど参加人数の多いオークションですと、本当に欲しい人がいますので、値段が釣り上がって行く可能性があります。ただ、逆に買い手が付かない、ということもありますし、遺品の古銭が大量にあったりしますと、出品が手間になります。

オークションは、出品、落札確認、落札者とのやり取り、確実な発送、入金の確認と手間が多いので、時間が豊富にある方向けの方法になります。

また、古銭収集家が相手なので、こちらが素人ですとクレームが入った場合に、それが妥当な言い分かどうかを判断するのが難しいです。

古銭の買取金額が一番良くなる可能性もありますが、時給換算にするとあまり良い方法ではないかと思います。

古銭を他の方法で買取ってもらう際の相場を調べるのには、適していると思います。

 

記念硬貨や古銭の買取専門店に持ち込んで買取してもらう

古銭を買取ってもらうには、コインや、古銭の買取専門業者に持ち込む、という方法もあります。

どこの買取業者に持ち込んだらよいか判らない、という場合は、日本貨幣商協同組合という団体がありますので、その組合員となっている業者を探してみて下しさい。

組合員名簿のページからは、東京都、大阪、京都、愛知という大都市から、北海道、東北、中国・四国、九州・沖縄まで会員となっている古銭買取業者を探すことができます。

そこから、お住まいの近くの記念硬貨・コインの買取業者を探してみては如何でしょうか?

もし近くに無い場合は、ネットでの買取業者もありますので、そちらを検討して頂くと、手間無く楽々で古銭を現代のお金に換えることができるかと思います。


 

古銭を洗浄したら高く買取される?

古銭は、古いだけに様々な汚れや錆(さび)があります。錆などは見た目に悪いですし、硬貨を錆前の新品のような状態にクリーニング、洗浄していたら良いのではないか?と考える方もいらっしゃるかと思います。

古銭収集家の間では、「古銭は汚れも価値の一つ」「入手した時の状態が保持されているのに価値がある」とされまています。

さびを落とす場合は、結局、錆びた部分がなくなった分、硬貨が薄くなっている、ということになりますし、拡大してみると表面がでこぼこなっている場合が多いです。

買取価値を上げるためのクリーニング(洗浄)は、経年変化にも価値がある古銭の世界では、逆に古銭の買取値段を下げてしまう結果につながることが多いです。

単に自分が保管するために汚れを落としたいのであれば、メガネを洗うための超音波洗浄機などを使うと良いようです。本格的に硬貨の価値を損なわないでやるには、電解還元が使われる場合があります。